腕立て伏せは、特別な器具がなくても手軽に始められる自重トレーニングの代表格ですよね。その腕立て伏せ全身効果について調べている方が多いのではないでしょうか。
私も以前は、胸と腕しか鍛えられないと思っていましたが、正しいやり方や適切な頻度、負荷調整を意識すると、その効果は全身に及ぶことを知りました。例えば、回数や種類を変えるだけで、全身ダイエットにつながる体幹への刺激を強められます。
効果が出るまでの期間や、毎日やっていいのか、100回を目指すべきかといった疑問も出てきますよね。この記事では、腕立て伏せの全身効果を最大限に引き出すための方法を、負荷や頻度を含めて詳しく解説します。
- 腕立て伏せで鍛えられる筋肉の種類と全身への影響がわかる
- フォームやバリエーションによる負荷の高め方を習得できる
- 効果を実感できる期間や適切な回数、頻度の目安がわかる
- 効率的に全身ダイエットにつながるトレーニング方法がわかる
腕立て伏せの全身効果は?鍛えられる筋肉と仕組み

「腕立て伏せは胸のトレーニング」というイメージが強いかもしれませんが、実は全身の筋肉を連動させて行う、非常に効果の高い全身運動なんですね。ここでは、具体的にどの筋肉がどのように鍛えられるのか、その仕組みについて解説していきます。
腕立て伏せで鍛えられる主要な筋肉と全身への影響
腕立て伏せの主なターゲットとなるのは、上半身の「押す力」を担う以下の3つの筋肉です。
大胸筋(胸)
最もメインで鍛えられる筋肉で、胸板の厚みや形を作ります。腕立て伏せは、この大胸筋を効果的に鍛える代表的なトレーニングの1つです。
三角筋(肩)
肩の筋肉で、特に前側(前部)が関与し、丸い肩のラインを形成するのに役立ちます。
上腕三頭筋(二の腕)
腕の裏側にある筋肉で、ひじを伸ばす動作に使われます。たるみがちな二の腕を引き締める効果が期待できますね。
腕立て伏せの全身効果を支えるのは体幹!
さらに、正しいフォームでプッシュアップを行うには、体幹(腹筋群、脊柱起立筋)の固定が不可欠です。体が一直線になるようキープすることで、これらの筋肉も鍛えられ、結果的に姿勢の改善や代謝アップなど、全身に良い影響をもたらすんですね。
腕立て伏せの種類を変えて全身に新しい刺激を

腕立て伏せは、手幅や体の角度を変えるだけで、鍛える筋肉の比重を調整できるのが魅力です。全身効果を高めるために、ぜひバリエーションを取り入れてみてください。
ナロープッシュアップ(手幅を狭く)
主に上腕三頭筋と大胸筋の内側に強い負荷がかかります。二の腕の引き締めや胸の中心のラインを際立たせたい場合に効果的ですね。
ワイドプッシュアップ(手幅を広く)
大胸筋の外側に負荷が集中します。胸板を横に広げたい、Tシャツを格好良く着こなしたい方におすすめです。
デクラインプッシュアップ(足を高く)
頭が下がり、足が高くなることで、大胸筋の上部と肩(三角筋前部)により強い負荷がかかります。負荷が非常に高いため、中級者以上向けかもしれません。
腕立て伏せの正しいやり方で負荷を高めるコツ
いくら回数をこなしても、フォームが崩れてしまうと、意図した筋肉に効かなかったり、関節を痛めてしまう可能性もあります。正しいやり方を身につけることで、負荷が適切にかかり、最大の効果を得られるんですね。
正しいフォームのポイント
- 手幅と手の位置: 肩幅よりやや広めくらいが一般的です。手のひらはしっかりと床につき、指は広げて安定させます。
- 体の一直線: 頭からかかとまでが一直線になるように、体幹(お腹とお尻)にしっかりと力を入れます。腰が反ったり、お尻が上がったりしないように注意しましょう。
- ひじの角度: 下ろす際、ひじが外に開きすぎないよう、体に対して約45度くらいの角度を意識すると、肩への負担が減ります。
- 呼吸法: 体を下ろす時に息を吸い、押し上げる時に息を吐き出すのが基本です。
ひじの角度や体幹の固定は、トレーニングの質を高めるための重要な負荷調整の要素です。正確な情報は専門家にご相談いただくか、動画などで確認することをおすすめします。
効果を実感できるまでの期間と適切な回数の目安
「いつになったら効果が出るの?」という疑問は、モチベーションを維持する上でとても大切ですよね。効果が出るまでの期間や適切な回数は、目的や個人の体質によって変わってきます。
効果を実感できるまでの期間
あくまで一般的な目安ですが、筋力アップであれば2週間から1ヶ月程度で重いものが持ちやすくなったなどの変化を感じるかもしれません。見た目の変化となると、2〜3ヶ月の継続で、胸板や二の腕が引き締まってきたと感じる方が多いようです。
適切な回数の目安
回数は目的によって変えるのが効率的です。
- 筋肥大(筋肉を大きくする): 1セットあたり10回〜15回程度を限界の回数とし、3セットを目安に行います。
- 筋持久力向上(引き締めなど): 20回以上を目標に、セット数を増やします。
フォームを崩さずにできる「ギリギリの回数」で行うのが、筋肉に適切な負荷をかける重要なポイントかなと思います。
腕立て伏せで全身効果を最大化する頻度と負荷調整

全身効果を出すためには、トレーニングの「量」だけでなく「質」と「頻度」がカギになってきます。どれくらいの頻度で、どう負荷を調整すれば効率的なのかを見ていきましょう。
効率的な全身ダイエットを目指すための頻度と負荷
腕立て伏せは、筋肉を増やし、基礎代謝を向上させることで全身ダイエットをサポートします。消費カロリー自体は有酸素運動に劣りますが、代謝アップ効果は長期的なダイエットに不可欠ですね。
ダイエットを目的とする場合でも、筋肥大を目的とする場合でも、高頻度で筋肉を追い込むよりも、「適切な負荷」と「休息」のバランスが重要です。
腕立て伏せの回数で疑問!毎日や100回は必要?
「腕立て伏せ 毎日」や「腕立て伏せ 100回」といった目標を耳にすることがありますが、本当にそれが効率的なのか解説します。
毎日やるのは本当にいいの?
毎日同じ部位を鍛え続けると、筋肉が回復する時間がなく、成長を妨げる「オーバーワーク」になる可能性があります。筋肉を効果的に育てるためには、筋トレ後に48時間〜72時間の休息(超回復)を与えることが理想的です。
100回達成したらどうすれば?
もし正しいフォームで100回できるなら、それは筋持久力は高いということですが、筋肥大の観点からは負荷が低すぎるサインかもしれません。
その場合は、回数をさらに増やすより、負荷を高める種類の腕立て伏せに挑戦するか、後述する加重トレーニングを検討しましょう。
腕立て伏せの頻度は週何回?超回復を意識しよう
先述の通り、筋肉が回復し成長する「超回復」のサイクルを考えると、一般的な筋トレの頻度は週2回〜3回が推奨されます。
この頻度であれば、休息日を挟みながら、各部位を効率良く鍛え、成長を促すことができるかなと思います。筋トレ初心者の方は、まず週2回からスタートしてみるのが無理なく継続するコツかもしれません。
フォームや加重による負荷を高める具体的な方法

腕立て伏せの負荷を上げる方法は、回数を増やすだけではありません。フォームや道具で負荷を調整し、全身に新しい刺激を与えましょう。
- ナローやデクラインへの変更: 上述の通り、種類を変えるだけで負荷は大きく変わります。
- スローな動作: 下ろす動作を3秒、上げる動作を3秒など、ゆっくり行うことで、筋肉への負荷をかけ続ける時間を長くし、効果を高めます。
- 加重トレーニング: リュックに重りを入れたり、背中にプレートを乗せたりして行います。ただし、正しいフォームを習得してから慎重に行ってください。
効果が出るまでの期間を短縮!食事や睡眠も重要
トレーニングと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが、トレーニング以外の時間である「休息と栄養」です。
栄養(食事)
筋肉の材料となるタンパク質は欠かせません。トレーニング後30分以内を目安にプロテインや食事で摂取すると、効率よく筋肉の修復が進むといわれています。また、エネルギー源となる炭水化物もバランス良く摂ることが大切です。
休息(睡眠)
成長ホルモンは主に睡眠中に分泌され、筋肉の修復や成長を促します。質の高い睡眠を7〜8時間確保することは、トレーニング効果を最大化するために必須ですね。
まとめ: 腕立て伏せの全身効果を継続して得るためのポイント
今回は、腕立て伏せ全身効果と、それを最大化するための「やり方」「回数」「頻度」「負荷」について詳しく解説しました。
腕立て伏せは、大胸筋、三角筋、上腕三頭筋といった上半身だけでなく、体幹まで総合的に鍛えられる全身運動の王様です。効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、正しいフォームで週2〜3回の頻度を継続し、適度な負荷調整を行うことが、理想の体への一番の近道かなと思います。
腕立て伏せで全身効果を出すための最重要ポイント
- フォームを最優先し、体幹を固定する
- 超回復を意識し、頻度は週2〜3回とする
- 回数より負荷を優先し、種類やスロー動作を取り入れる
- タンパク質と質の高い睡眠で休息を確保する
